イエベ秋の女

好きなこと

悪友vol.3 『東京』

「あなたは 東京が 嫌いですか?」(by 東京BABYLON)

 

悪友vol3、東京。

まずテーマが最高。ブログ立ち上げたころから言ってるけどバブル期のエンタメが好きで、バブル期のエンタメといえば東京だから。

この同人誌に寄稿しているかたやアンケートの結果をみると、

半分くらいの方は小中学生のころにCLAMP作品かバブル期のエンタメに触れていたと思う。

キラキラした東京、なんでもある東京、きれいだったり汚かったりする東京。

東京は色々ありすぎて、東京といえばこう、というイメージが固定しないのは多面が過ぎるからなんだなぁ、とこの同人誌を読んで思った。

14人が14通りの「東京」を書いていて、そのどれもが「自分で選び取った東京」。

 

「これ以上青森では小説を書けなかった女」、青森で小説を書いていたけど限界がきたという話かと思っていたけど、

閉塞した地方都市で育って大学進学を期に上京して、そこで初めて、自分が生まれ育った町にはマウンティングも人と人の諍いもなく住みやすい場所だったと気が付いて、

だけども東京を選んだ女だった。

選択の多さに疲れてしまうひとも、選択が多すぎて選べない人もいるなか、

「選ぶことのできる人間になりたい」というのは強い。

今も小説を書いているのかなぁ。

だとしたら、青森で書いていた文章と、東京で書く文章は、変わったのかな。

 

「隅田川から逃げたかった女」は東京生まれ東京育ちだけど、自分で選んで東京にいる。

「惰性じゃない、楽してない、自分で選び取った東京」っていう一文に、彼女が地方民から何を言われているのか透けて見える。

生まれた場所を選べないのは東京生まれだって同じだものね・・・そこんとこは地方民、けっこう当たりがキツイよね・・・

 

「高知に戻って七年目の女」。

選択肢が多すぎて、全部求めてパンクする前に地元に戻った女。

彼女も「自分で選んだ」ひとで、胸を張って高知で生きている。

 

「CLAMPで東京タワーに夢見た女」

もうねタイトルから優勝(個人的に)。

夢見るよね東京タワー。

このひとは一番最初の「これ以上青森では小説を書けなかった女」の対になるんじゃないかと思った。

東京で、マウンティングと人と人の諍いに揉まれて育って、地方民がもつ「東京がキラキラしてみえるフィルター」を持てなかった。

CLAMPが描く東京はCLAMPが描く世界にしかなくて、

それでも東京が好きだと思えるのだからそれは「選んだ」のだろう。

 

「自分の意志で選んだ」と言い切るには、けっこう、努力と幸運がいる。

「実家の都合で地方に戻った」とか「就職が決まらなくて実家に戻った」という理由は、東京への憧れと呪詛が強まる。

東京での就活が実らなかったというひとも数名いて、それを「東京が自分を必要としなかった」と感じてしまった高知の人、今ちゃんと自分で選んだ道を生きれててよかった・・・

東京民を呪う地方民は「自分で選べない」から地方民なのであり、選べるもんならとっくに東京に住んでる。

選べない理由は、それぞれだろうけど、無意識に「東京には住めない」みたいな刷り込みがある気が知る。わたしも東京は住むところじゃないって言われて育った。

 

初めて東京に行ったのは、たしか高校を卒業した18歳のときだったと思う。

ライブ遠征のため初めて東京駅に降り立った時、りんかい線に乗り換えるため見上げた案内板に「ここから2000m」って書いてあった。

嘘だろトーキョー。地元だったら車に乗る距離だぜ。

わたしにとって東京は「好きな人に会いに行く」街で、

それは国際展示場だったり池袋だったり渋谷だったりする。

 

「名古屋から横浜アリーナに通う女」も書いていたけど、上京する日は「ハレの日」だ。

その日のために働き、服を買い、化粧品を買い、靴を買い、新幹線のチケットを握りしめる。

東京に行くぞ!というテンションになっていくのは本当に楽しい。たとえ数か月に一度だとしても。

 

悪友の新刊が「東京」だと発表があったのと同時期に、ベッドインのアルバムタイトルが発表になって、そのタイトルが「TOKYO」だった。

そのアルバムの「シティガールは忙しい」という曲の歌詞がめちゃくちゃ「悪友」!!!!だと思ったの書き移しますね。

 

好きな服を着て TOKYO

ロマンスとハッピーを探すの

キッチュだねシティガールは

恋も夢も 選べないのよ

 

好きな靴履いて TOKYO

ときめきときらめきを探すの

キッチュだねシティガールは

あれもこれも 全部欲しいの

 

好きなもので溢れちゃうから 女の子は忙しい

くじけそうなことも色々あるけど

やりたいことやればいいんじゃない?

一度きりのPrecious Time

ときめき とまらない

好きよ、東京

 

 

最後の「好きよ、東京」をフォントサイズ最大にして赤字にしたいのを堪えた。

東京で、好きな服をきて、好きな靴を履いて、好きに生きていく。

わたしは地方民だけど、次に東京行ったら、好きな服で好きな靴でこの曲を口ずさんで歩きたい。

「バブル」「トレンディドラマ」「NG大賞」というワードにピンときた方は

PVもみてってください。

ベッド・インの二人も、東京で、自分の選んだ道を生きている女なのだ。

 

 

 

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