イエベ秋の女

好きなこと

神保町クラブ「りぼんメモリアル」感想

夏コミでこんな面白そうな本売ってたなんて知らなかった・・・

と愕然とした「りぼんメモリアル」。

 

portal.nifty.com

 

瞬発力を発揮してboothで買ったので感想を書きます。

以前りぼんとスカイツリーのコラボイベントを見に行った感想を書いたのですが、

そのとき、「もっと・・・もっとやれるだろうが『りぼん』!!!!!」という感情がめちゃくちゃ渦巻いていて、

たぶんこの本作ったさくらいさんもおなじように、りぼんならもっとこう・・・もっとこう・・・あるだろ!?!?っていう気持ちが溢れたのではないかと上記のインタビューを読んで思った。今からでも遅くないからりぼんの本気を見せて欲しい・・・

 

aoinabe.hatenablog.com

 

 

わたしは82年生まれでママレード・ボーイの第一話を本誌で読んだ世代、

周りで人気があったのは天ない・こどちゃ・ママレ・チャチャ。

「同世代に人気だった作品アンケート」も同じような結果でしたが、

わたしの周りでときめきトゥナイト姫ちゃんのリボン好きってのはあんまり聞かなかっような・・・

ちびまる子ちゃん」はこのころすでにアニメ化していて、「おどるポンポコリン」を運動会で踊ってた学年があった気がするし

友達が通ってるそろばん教室に置いてあったから友達を待ってる間読んだりしていた。

すでにちびまる子ちゃんは長寿漫画の位置にいた気がする。このそろばん教室で「あさりちゃん」も読んだ。

ジャンヌが始まった時には自分も周りもりぼんを卒業していたのか、わたしはいまだにジャンヌを読んだことがない。

この本でジャンヌの連載開始が98年と知る。

でもこどちゃの最終回も98年・・・たぶん、あとで単行本を読んだのだろう・・・

こいつら100%伝説は単行本、ルナティック雑技団は本誌で読んだような、気が、する。

本誌で読むと独特の手触りと匂いと、あと手が汚くなるせいか記憶に残るような。

有閑倶楽部の、福引で肉まんが当たった悠里が誘拐事件に巻き込まれる話(wikiに乗ってた。『りぼん』1993年1月号)、この本誌を何度も読み返した記憶がある。

 

熱量もすごいし、本誌そのものを保管しているから情報も正確。面白い。

ただね。

 

ただね、

 

あのね

 

 

「無敵のヴィーナス」と「パッション♡ガールズ」の話を!!!!

ちょっとでいいから!!!!!読みたかったな!!!!!!って!!!!!!

 

いやもうわかります、同人誌ですから、主催のかたの思い入れのある作品を詰める。

正解です。その通りです。

ママレード・ボーイが大好きだったんですね、ってことが、ロケ地めぐりからもうかがいしれます。すごい。2017年にアーバンという文字列をベッド・インのTwitter以外でみるとは思わなかった。

読んでいる当時はそこまでわかってなかったけどめっちゃバブルで、

特に光希と遊の両親の職業なんてトレンディドラマの主人公たちがそのまま

親になったような設定。

君の瞳をタイホする!が1988年のドラマで、ヒロインに園児の子供がいたんですけども、バブル期あたりから「子供がいてもヒロインであり続ける」女性像みたいなのができてきて、

両親sはそういうトレンディドラマの主人公たちを親に持った子供の話なのでは・・・とか思って今読むとまた違うかも。

この設定、一歩間違えたらジェットコースター・ドラマになってましたよ!りぼんで良かった!これが木曜劇場だったらキャラクターが一人ぐらい死んでた!

こどものおもちゃ連載する前の小畑美穂作品「この手を離さない」が、ちょっと木曜劇場っていうか野島伸司的っていうか、くらーい感じの話だったんですよね、こどちゃも根底に暗いものがあるけど。

 

 「無敵のヴィーナス」はママレよりちょっと早く連載が始まってる。

たしか近所の本屋にはコミックスが三巻しか置いてなかった・・・背に腹は代えられず三巻だけ買った、今みたら電子書籍になっとる・・・!

ヒロインが元気いっぱい(というよりももはや男勝り)で、ヒロインの親友が大人しいっていう設定だけど、

大人しくて地味な女の子がヒロインで親友が引っ張っていくタイプという設定と時代背景は何か関係あるのかなー、りぼんは前者、なかよしは後者って気がするし

りぼん読者がリア充になってなかよし読者はオタクになるっていう説と関係してくるような。りぼん読者がリア充になるのはGALSの影響がある気もするし。

当て馬キャラがお金持ちでイケメンでっていうのはりぼんの王道なのだろうか。

 

でもジャンヌのヒーローはお金持ちの家の子らしいし・・・あっ天ないの晃もお金持ちの家の子だわ!

つまりりぼんヒロインと結ばれるためには、ただのお金持ちではいけない!

一回家出しないといけない!

そこだ!誉ちゃんも三輪さんも(この二人は生徒会長であってお金持ちだったかどうか記憶がないけど)も芹香さんのお見合い相手のひとも一回家出すればよかったんだよ!!!そのあと和解しろ!!!でも女のために家を捨てるのはちょっと重いけどな!!! 

そんでGALSの話を出したのでパッション♡ガールズの話もしますが。

誰かー!覚えていませんがパッション♡ガールズをーーー!!

小説版を竹下志麻子(現・岩井志麻子5時に夢中!でおなじみのホラー作家。少女小説を書いてたことは黒歴史らしい)なんですよー!!!

この小説版、地の文に作者(つまり竹下志麻子)が思いっきり個人の感想ぶちこんだりしてて、小説としてはこう、作法として怒られるんじゃないのって感じなんですが

小学生当時のわたしは大好きだった。

中村うさぎもゴクドーくんで似たような文法使ってたような・・・

当時は「作者」が「作品」の中に入ってくることが当たり前だったのだろうか。

あだち充も「タッチ」の途中で話の矛盾とか自分で突っ込む役割してた。

(かなづちのはずの由香がめちゃめちゃ泳ぐシーンね)

わたしだってなんでこんなにパッション♡ガールズの話をしたがるのかわからないよ、でも「りぼんメモリアル」読んでちょっと思ったのが、

やっぱり80年代生まれってギリギリでバブルの記憶があって、

バブル色の強いエンタメを浴びるように触れてきて(当時はテレビも勢いがあったし)

景気のいい世界に憧れたりそれを面白いと思って育ってきて、

それらのエンタメは今、過去にしか存在しないから、過去の話をするしかないんじゃないかな・・・

パッション♡ガールズ、第一話の一コマ目からボディコンスーツがばーーん!

ソバージュのエリカ(ヒロイン)が前髪ふぁっさー!!かき上げて

ワンレンの八純(ライバル)がワンレンなびかせて登場するわけですから。

今これ実写化するならベッド・インしかいない。

劇中劇は完全に、木曜劇場のジェットコースター・ドラマのそれですよ、

ピンクハウス系ドレスのお嬢様と、

にしおかすみこばりの露出度の女が男取り合う話ですよ。

バブルとバブルの掛け合わせですよ。

 

 「りぼん」を離れたタイミングは?の項目(ここのみっしりさもすごい)に、対象年齢が下がった気がするから、という答えがいくつかあったのですが、

わたしは対象年齢が下がったのは「1996年にSPEEDがデビューしたことで、この世代の憧れの対象が少女漫画のヒロインからテレビのなかの女の子たちになった」んだと思う。

世代が下がらざるを得なかったのでは・・・という推測。

 

岡田あーみんのファンサイトの話、1990代末に「あーみんは今」みたいな過去の話をしていたという話が過去の話になっているの、

時代が二周くらいしてて時の流れを感じます。

 

りぼんが大好き、というかこの時代のりぼんが大好きっていうのが溢れかえっていて

あとがきの疲労困憊感まで含めて面白い同人誌でした。

 

誰か、なかよしメモリアルと少女コミックメモリアルも作ってほしい・・・