三十路の曲がり角

いいたいことをただただと

オリーブ少女の音符(キイノート)

 

「放課後の音符(キイノート)」は山田詠美の小説。1989年出版。

1989年!!

 

バブルだーーーーー!!!(ズンドコズンドコ)

 

以前バブル時代の少女漫画の話を延々と書きましたが

今回はバブル時代に書かれた「放課後の音符」そしてこの作品が連載されていた「オリーブ」という雑誌について、前々から思っていたことを書きます。

 

「放課後の音符」の主人公は高校生の女の子です。

主人公の目線で、クラスメートや幼馴染の女の子を語る連作。

 

 

主人公は、特にとびぬけた何かがあるわけではなくて、だからこそ、

自分にはない魅力を持っている女の子たちを憧れの目線で見ていて、

そういう女の子たちの良さをわからない、「モブ」の女子たちのことを、なんとなく下に見ている感じがする。

 

主人公の目線で語られる彼女たちは魅力的だ。

靴下の中に金のアンクレットを隠している大人しそうな女の子、

白いシャツにシンプルなショートパンツを素敵に着こなす女の子、

先生とひっそり恋をしている先輩、

奇抜な恰好で奔放にみえて実は背伸びしてる女の子。

「すっぴんに赤いルージュの年上のおねえさん」が出てきたときは、この作品で一番のバブルを感じましたね・・・

ジェーン・スーが、今井美樹のせいだ!って言ってたあれですね。

 

わたしがこの小説を読んだのは中学生のときで、

そのとき高校生はずいぶん年上に見えた。

この作品にでてくる女の子たちは、流行にも振り回されず同級生が陰で何を言おうと

自分の好きな服を着ていて、それが素敵な女の子なんだと、その時は思っていた。

「モブ」の女の子たちがじゃらじゃら着飾る中で、自分を貫くってかっこいい!って

 

思ってたんだけど、も!

 

酒井順子「オリーブの罠」を読んでひっくりかえった。

 

オリーブの罠 (講談社現代新書)

オリーブの罠 (講談社現代新書)

 

 

 この作品が連載されてた「オリーブ」では、

とにかく着飾れ!おしゃれをしろ!!と煽って煽って煽りまくっていた。

恋よりおしゃれ!将来はおしゃれ職業について自分のセンスを活かそう!みたいな記事しかなかったらしい。

 

よくこの話「オリーブ」でやれたね!?

「オリーブ」が、頭から足の先まで、おしゃれを推進してる中で、

着飾らない女の子がホンモノ!みたいな話する!?エイミー尖ってるね!?

そしてオリーブの記事内では恋愛ハウツー要素的なものはほとんどなかったという。

よくこの、ほぼ全部の女の子が彼氏作ってたりはたまた妊娠したりする話を、ここでしたね!?

「オリーブの罠」で、この名作について一切触れてないのそのせいなの?

文庫のあとがきに編集ともめたみたいなことをそっと書いてあるの、そのせい!?

 

現役で「オリーブ」読んでたひとに聞きたい、どんな気持ちで「放課後の音符」を読んでいたのかを。

 

「オリーブの罠」ではオリーブを読んでいたけど、オリーブ的ファッションではモテないと気が付いたひとの存在が書かれていますが(今でいう森ガール的なファッションですね、森ガールも今や絶滅危惧種ですね)

「放課後の音符」を信じてもモテはしなかったと思うんだよなぁ・・・

 

すっぴんに赤ルージュ、かなり、素材の力がいるおしゃれだし。ああ今井美樹の罪・・・